パプアニューギニア ⑧ 二人旅 山頂と霧
10/20
朝の1時に起きる。
疲れ全然取れてない。
そりゃそうだ。
寝袋ないから焚き火の横で寝ろっていわれて
めちゃくちゃ煙の中で
いや。一酸化炭素中毒なる。
しかも藁で出来てる小屋の中やから
雨めちゃくちゃ入ってくる。
ヒカリげっそり。
まぁそんなこんなで2時ぐらいになって
スタート
出発前写真
出発して、4分後には靴下ビチャビチャ。
今のパプアの時期はゴリゴリの雨季
真夜中から昼以外の時間はずっと雨降ってる。
ヒカリはコンバースで来てたからもう完全に泥だらけ
まぁそんなこんなで出発して40分くらいたったところで
ヒカリが吐きそう
ヒカリ「昨日の晩ゴハン不味かったからや」
ちゃうちゃう。高山病高山病
そんな感じで
ヒカリとガイド兄リタイア。
弟「残り5時間」
弟と僕は山頂を目指す。
靴下ビチョビチョやし、滝多くて水蒸気めっちゃ飛んでくるし、地面はどこもぐちゃぐちゃで泥だらけなるし
ホンマにつらい。
標高3900くらいのとこにいたネズミ
つらすぎて何のために登ってるのかとか、何の目的でとか考えるんすよ
しかもガイド料やら入山料やら
いろんな金かかって
ホンマに何のためって思うんですよ。
まぁ景色みたいとかあるんやけど
一番は空に近づけるからかなぁと
そんなことを考えて山を登ってたら
やっぱり、頭痛くなっちゃう。
4000mくらい行くとね、多分酸素が二分の一とかなんよ。
その時必要になるのが呼吸法。
脳に酸素送り込むイメージで
呼吸一つ一つを大事にする。
それ意識してからネパールのアンナプルナでもこのウィルヘルムでも酷い高山病にはなってない。
軽いのはあるんかいってツッコミはいらんで。
まぁでもホンマに呼吸って大事なんよね。
ヴィパッサナー瞑想とかも結局は呼吸やし
ヨーガも呼吸でそ?
精神と呼吸は繋がってるなぁと山登ると毎回思うわけです。
そんなこんなで5時くらいになると朝日がでてきた。
朝日
雲の上
まぁ朝日見れるまでは良かった。
そこからが地獄。
怒涛の曇り雲。からの濃すぎる霧
山頂間近
4509mウィルヘルム山の頂に立つ
ほんで、そこから頑張って7時半に登頂
だいぶ寒い。
体感温度的には-5度くらい。
まぁ知らんけど
やっぱり涙はでてくる。
パプアニューギニア最高峰登頂
何回もスリップして崖から落ちそうなって、朝日を山頂から見れず、霧の中山頂に向かっていって勿論景色は何も見えない。
それでも登った達成感で涙でちゃう。
達成感って最近全然味わってる感じせんくて
困ってたんやけど、山登ると簡単に感じれちゃう。
それも一つの魅了よな。簡単じゃないけど。
まぁ山頂までくると体調悪すぎて
飯とか食いたくなかった。
けど、弟が
クッキーやらスナックやら缶ツナとか出してくれて
それでも俺全然食えへんから
最終的にバナナ風味のクッキーにツナつけて
食いだしよって、美味しいみたいな反応したあとに
俺に渡してきて、食ってんけど
めちゃくちゃ不味くて余計気分悪なった。
帰り道霧で前が見えない
まぁ下山途中とかホンマに景色が楽しみやのに
全部霧で何も見えへん。絶対美しいはずやのに何も見えへん。
そんなこんなで13時ごろに昨日の湖の横のロッジに到着。
もう瀕死。
ヒカリと兄が飯を作ってくれる。
ほとんど食えない。でもありがとう。
1時間経ったのちに村に向かって出発。
大雨。
村に着いたのは17時ごろ。
もう何もかもビチョビチョ
てか足の裏がもう感覚ない。
永遠濡れていたからどうなっているのかと思いきやー
【グロ注意】
村の宿に着いた時
悲惨でしょ。
ホンマにきつかったんですよ。
僕あと山登りはジーンズって決めてて
僕の愛用が児島の23ozのジーンズなんですけど
履き慣らす前とか自分で立てるくらいかたいジーンズで
水とかで濡れてしもたらカタカタなっちゃうんよ。
大雨のなかカチカチなって歩き辛くて。それもホンマにきつかったなぁ。
もしこの山行きたい方おられたら
乾季にいってくださいね。
絶景やのに見えへんのは勿体ないで。
まぁ経験にはなったし、生きてたし
なかなか成長させてもらいました。
ありがとうございます。